札幌市は、すすきの~西4丁目で行っているループ化の開業を12月20日に決定したことを発表した。開業の前日には、開業記念式典が開催される。
すすきの~西4丁目の404mを結んでループ化し、中間に狸小路停留場を新設する。駅前通にサイドリザベーションで軌道を新設し、外回りと内回りの電車を運行する。すすきの、狸小路、西4丁目の3電停ともにバリアフリー化され、すすきの電停には折り返し線が設けられる。すすきの電停と、西4丁目の外回り(ループ化前は降車のみ)の電停は、ほぼ同じ位置であるが、西4丁目の内回り電停は、駅前通に移設される。駅前通の軌道敷は、車や人の誤進入防止対策として、カラー舗装される。新設区間は、都心線と呼ばれる。事業費は約29億5,000万円。
駅前通の軌道では、右側に車が併走することになることから、車両のバックミラーが右側にも増設されている。
運行時間は、冬季ダイヤでは、ほぼ現行と同じで、初電は若干早くなり、終電は若干遅くなる。初電は、すすきの発の外回りは1分早くなり6:33発に、西4丁目発の内回りは1分早くなり6:35発になる。終電は、すすきの発の外回りは7分遅くなり23:25発に、西4丁目発の内回りは15分遅くなり23:25発になる。所要時間は、すすきの~狸小路が約3分、狸小路~西4丁目が約3分。行先表示は、回る方向と行先の表示となり、周回する電車は「循環」の行先となる。運賃は現行と変わらず、170円均一のまま。地下鉄との乗継指定駅が変更となり、すすきの、狸小路、西4丁目の3電停は、地下鉄の大通、すすきの、豊水すすきのの3駅いずれも乗り継ぎ可能となる。
朝ラッシュ時に運転されている西4丁目~西線16条の区間運転は、ループ化後は、すすきの~西線16条に変わった。すすきのの折り返し線は、この区間運転電車と出庫してすすきので折り返す電車が使用している。
開業前日の開業記念式典では、招待客のみの開業式がホテルオークラ札幌にて、出発式が西4丁目のスクランブル交差点にて開催された。また、駅前通ではA1201、221、3302、M101の4両が留め置きされ、イベントが開催された。出発式の後には、試乗が行われた(先着100人まで参加可能)。
開業に向けて、11月11日~12月中旬に習熟訓練が行われる。そのため、訓練実施中は、西4丁目での乗車は、仮設電停からではなく、外回り用の新設電停からとなる。
12月19日には「札幌市路面電車ループ化記念きっぷ」が発売される。台紙に170円きっぷが2枚セットになったもので、1セット340円、3,000セット限定。大通定期券発売所にて発売。
関連リソース
- 外部サイト
- 第10回定例市長記者会見記録/札幌市
- 札幌市電ループ化、来月20日開業 狸小路停留場を新設 | どうしんウェブ/電子版(経済)
- 市電(路面電車)のループ化工事に伴う停留場の一時移設・習熟訓練開始のお知らせ及び周辺道路へのう回のお願い/札幌市
- 市電のループ化開業に関するお知らせ/札幌市
- 札幌市電ループ化12月20日開業。|編集長敬白|鉄道ホビダス
- 路面電車ループ化記念きっぷを発売します!!/札幌市
- 札幌市電ループ化営業開始。|編集長敬白|鉄道ホビダス
- すすきの巡り、ぐるっと9キロの旅 札幌駅前通りに42年ぶり市電復活 20日からループ化運行(1/2ページ) – 産経ニュース
- 札幌市電が環状運転開始 市中心部の新区間開業 – 産経ニュース
- 札幌市電:つながった! 環状運転始まる – 毎日新聞
- 札幌の市電がつながり環状運転開始 全長9キロメートル – 札幌経済新聞
- 株式会社オリエンタルコンサルタンツ
札幌市 路面電車ループ化の開業について - フォトスクランブル:新生札幌市電、新たな目玉に さらに延伸検討 /北海道 – 毎日新聞
- 鉄道ニュース・ローカル (1) 札幌市電ループ化開業、狸小路を電車が走る! 「雪ミク電車」も | マイナビニュース
- 札幌市電、平日乗車10%増 ループ化1カ月 | どうしんウェブ/電子版(社会)
- KTT