宇都宮ライトレール2019年度開業へ

 宇都宮市が計画している東西基幹公共交通としてLRTが整備され、2019年度に開業することになった。総事業費は、458億円。

 東西基幹公共交通は、桜通り十文字~テクノポリスに公設型上下分離方式でLRTを導入し、宇都宮駅東側を優先整備区間とするもの。合わせて、LRTと連携したバスネットワークを構築する。また、芳賀町からLRT延伸の要望があったため、テクノポリス~本田技研研究所北門を延伸区間として、優先整備区間と同時に整備する。優先整備区間は約15kmで、19カ所に停留場を設ける予定。


宇都宮駅前

鬼怒通り

清原工業団地北付近

本田技研北門

 営業主体は、宇都宮市と芳賀町が主体的な役割を担う官民連携による新会社「宇都宮ライトレール株式会社」で、宇都宮市、芳賀町、関東自動車などが出資する。11月6日には、新会社の設立総会が開かれ、社長には高井徹宇都宮市副市長、副社長に上野哲男芳賀町副町長、取締役に中尾正俊・元広島電鉄常務が就任した。
 整備主体は、宇都宮市と芳賀町。

 車両は、車体長30mの超低床電車。車庫は新4号国道周辺が候補地となっている。変電所は4カ所に設置を予定している。主要な停留所(JR宇都宮駅東口、ベルモール前、清原工業団地北、本田技研北門など)には、券売機、改札機、精算機の設置を想定している。最高運転速度は、併用軌道が40km/h(50km/hの特認を取得する予定)、専用軌道は70km/hで、快速の運転も計画している。所要時間は、各駅停車が約43分、快速が約36分。運賃は距離制で、JR宇都宮駅東口~本田技研北門を400円と想定。乗客数は、平日は約1万6,300人、開業初年度から黒字、開業8年目に累積損失の解消を見込んでいる。

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