那覇市は、3月28日に「那覇市LRT整備計画素案」を公表した。
那覇市は、「誰もが移動しやすいまちをつくる」ため、2015(平成27)年からLRT導入に向けた調査や計画づくりを進め、3月に「那覇市LRT整備計画」の素案を公表した。今後は、パブリック・コメントや関係機関との協議、合意形成を図り、2026(令和8)年度末までにLRT整備計画の策定を目指していく。
素案では、LRTを中心市街地や真和志地域、新都心地域の3つの拠点を結ぶ基幹的公共交通として位置づけ、以下の3路線を整備する。
路線名 | 区間 | 路線長 | 単線複線区分 | 所要時間 | 運転間隔(朝ラッシュ時) | 運転間隔(日中) |
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東西ルート本線 | 県庁北口~県立南部医療センター付近 | 約5km | 複線 | 約19分 | 6分 | 10分 |
東西ルート支線 | 県庁北口~若狭海浜公園付近 | 約1km | 単線 | 約8分 | 20分 | 20分 |
南北ルート | 真玉橋付近~新都心 | 約5km | 複線 | 約17分 | 6分 | 10分 |
以下は、公表された大まかな導入ルートイメージを基にKTTで作成したもの。南北ルートの寄宮交差点~松川西交差点は、導入ルートイメージに道路が無く、道路の整備も必要と思われる。
停留場は約500m間隔で設置、車両基地は松山公園の地下に整備する。真和志地域のまちづくりの早期進展等の観点から、東西ルート本線・支線を先行整備する予定。
車両は、ライトラインHU300形のような3車体の超低床電車の導入を想定している。
上下分離方式を採用し、軌道整備事業者は那覇市、軌道運送事業者は第三セクターを想定している。概算建設費は約480億円で、単年度収支は黒字を見込む。