広電、駅前大橋ルートを整備し広島駅電停を駅ビル2階に移設へ

 広島市、広島電鉄、JR西日本は3月15日に、広島駅南口の再整備計画を発表した。駅ビルを建て替え、広島電鉄の広島駅電停付近を駅前大橋ルートに変更して高架化し、JRの改札口と同じ高さの駅ビル2階に移設して、JRとスムーズに乗り換えられるようにする。広島駅電停を含めた交通広場のデザインは、広島の気候風土を取り入れ、世界平和への思いも表現したもので、大屋根を設けて自然採光や自然換気を取り入れ、眺望が楽しめる開放的な空間とし、床や手すりなどは、波、海などをモチーフとしたデザインとしている。2014年に決定した広島駅南口広場の再整備等に係る基本方針が具体化された。2025年春に供用開始する予定。

 駅前大橋ルートは、本線の広島駅~稲荷町を荒神橋経由から駅前大橋経由に変更するもので、紙屋町方面からの本線は、稲荷町交差点から駅前通りに入り、駅前大橋の途中から高架線となって広島駅に到達する。経路変更により、4分程度短縮する見込み。
 比治山下方面からの皆実線は、比治山町交差点で左に曲がり、松川町交差点から駅前通りに入って広島駅に到達するルートを新設する。松川町付近に電停を新設する。
 駅前大橋ルートの区間は、架線レスでバッテリー走行する構想があったが、完成時には実現せず、完成時よりも後に実現を目指すことになった。
 現在の本線広島駅~的場町は廃止される。

 的場町交差点では、稲荷町方面と段原一丁目方面を直通できるように変更し、新たに的場町~比治山下~皆実町六丁目~広電前~紙屋町東~的場町の循環ルートの系統を新設する。

 駅前大橋ルート整備にあたり、特許を受ける必要があり、4月上旬に広島電鉄が特許申請する予定。11月頃には工事施行認可申請を行い、2020年度に工事着手する予定。

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