広島電鉄は、1000形限定で行っているICカード全扉乗降サービスを、3月から順次1000形以外の連接車に拡大する。
IC全扉乗降サービスは、ICカードで一人分の運賃を支払う、定期券利用の場合に、乗車時に乗車用カードリーダーにタッチし、降車時に降車用カードリーダーにタッチ(セルフ精算)することで、どの扉でも乗降できるようにするもので、これまで入口用だった扉からも降車を可能にして利便性の向上を図る。利用可能なICカードは、PASPY、Kitaca、PASMO、Suica、manaca、TOICA、PiTaPa、ICOCA、はやかけん、nimoca、SUGOCA。全扉乗降サービスに対応している車両には、前面と中扉に「ICカード全扉乗降車両」のマークと案内サインが貼り付けられる。1000形にも正面に新たなマークが貼り替えられる。
連接車54編成(1・5号線16編成、2号線38編成)を対象(予定)に対応工事を行い、対応工事が完了した車両から順次サービスを開始する。最初の編成となった3952は、3月12日に運行開始している。
将来的には、新たな乗車券システムなどにより、すべての乗客が、すべての扉から乗降できるサービスの導入を目指す予定。