広電、駅前大橋ルートを整備へ

 広島市は9月2日に、広島駅南口広場の再整備等に係る基本方針が決定したことを発表した。広島電鉄の広島駅電停を駅ビル敷地も活用して高架化し、広島駅へは駅前大橋ルートを新規に整備する。総事業費は約155億円、完成は2024年頃の予定。

 駅前大橋ルートは、広島駅~稲荷町を荒神橋経由から駅前大橋経由に変更するもので、紙屋町方面へは4分程度の所要時間短縮を見込む。
 紙屋町方面からの本線は、稲荷町交差点から駅前通りに入り、駅前大橋の途中から高架線となって広島駅南口広場に到達するルートを新設する。
 比治山下方面からの皆実線は、比治山町交差点で左に曲がり、松川町交差点から駅前通りに入って広島駅に到達するルートを新設し、途中の松川町交差点付近に電停を新設する。
 広島駅電停は、JR広島駅の2階と同じ高さの高架とし、4線設けて、ラッシュ時の入線待ち電車の列を解消する。

 現在の本線広島駅~稲荷町、皆実線的場町~比治山町交差点は、廃止することも検討されていたが、地元からの存続要望と循環ルートの提案があったことから、廃止するのは、現在の広島駅~的場町のみとして、廃止される電停は猿猴橋町のみとなる。それにより、的場町交差点は、稲荷町方面と段原一丁目方面を直通できるように変更し、新たに的場町~比治山下~皆実町六丁目~広電前~紙屋町東~的場町の循環ルートの系統を新設する。

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