広電1000形登場

 広島電鉄1000形が登場した。5100形をベースとした市内線用の3車体連接の超低床電車で、近畿車輌、三菱重工業、東洋電機製。2編成が新製されている。車体長は18,600mm、定員は86人、塗色は大正期の車両をイメージし、1001は紫、1002はワインレッド、製造費用は1編成あたり2億7000万円。

 2012年11月23日に千田車庫で開催された電車開業100周年記念祭にて、デザインと愛称(1001がPICCOLO、1002がPICCOLA)が発表されている。

 1001は1月8日に、1002は1月30日に江波車庫に搬入され、搬入後から営業運転開始前日(2月13日)まではフルラッピングされて試運転を行った。1001は製造メーカー3社(近畿車輌、三菱重工業、東洋電機)、1002はアンデルセンのデニッシュハートのデザインでラッピングされている。

 営業開始の前日となる2月14日には、千田車庫にて出発式が開催され、招待客を乗せて、貸切運行された。


1002 7号線広電本社前行き

1002 7号線横川駅行き

1002 8号線横川駅行き

1001 8号線江波行き

1001 9号線白島行き

1001 9号線江波行き

1001 9号線江波行き

 2月15日に営業運転を開始した。これまで超低床電車を運行できていなかった白島線と江波線を中心に投入され、1日あたりの運行本数は、7号線が10往復、8号線が10往復、9号線(江波~八丁堀~白島)が4往復となっている。

 1000形の営業開始により、9号線は八丁堀~白島に加えて、江波~八丁堀~白島も運行されるようになった。これに伴い、白島線内の八丁堀~家庭裁判所前にて白島行きに乗車する場合は、電停に設置されている整理券を取らないと白島線の運賃が適用されなくなる(ただし、八丁堀の白島線のりばからの乗車は除く)。

 デビューに合わせて、1000形運行開始記念乗車券(600円)、クリアファイル(200円)、ポストカード(300円)が、2月15日から広島駅定期券センター、西広島定期券発売所、千田定期券発売所にて発売されている。また、アンデルセンと広電がコラボしたクッキー、パンが発売されている。

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