芳賀・宇都宮LRT 8月26日開業

 芳賀・宇都宮LRTが8月26日に開業した。国内で路面電車が開業するのは75年ぶりで、路面電車が無かった街にLRTを新設して開業するのは国内初となった。

 路線は、宇都宮芳賀ライトレール線宇都宮駅東口~芳賀・高根沢工業団地の14.5km。宇都宮駅東口電停付近、平石電停付近~ゆいの杜西は専用軌道であるものの、全線が道路の扱いとなっている。軌間は1,067mm。車両は3車体連接の超低床電車HU300形が17編成製作された。ダイヤは各停のみで、ラッシュ時は約8分間隔、日中は約12分間隔で運行する。運賃は距離制で、宇都宮駅東口~芳賀・高根沢工業団地は大人400円、所要時間は48分。ICカード乗車券で乗降する場合はすべての扉で乗降可能となる信用乗車(セルフ乗降)方式を採用している。運行に必要な電力は、地域由来の再生可能エネルギー100%で賄われる。交通結節点となるトランジットセンターが宇都宮大学陽東キャンパス、平石、清原地区市民センター前、芳賀町工業団地管理センター前の4電停に整備された。公設型上下分離方式で整備され、軌道運送事業者は宇都宮ライトレール株式会社、軌道整備事業者は宇都宮市、芳賀町となっている。総工費は約684億円。

 開業当日は、ライトキューブ宇都宮にて開業式、宇都宮駅東口電停にて発車式、宇都宮駅東口~東宿郷にてライトラインパレード、平石、清原地区市民センター前、芳賀・高根沢工業団地電停にてフラッグ授与式が開催され、営業運転は15:00から開業日特別ダイヤで開始された。開業を記念したヘッドマークやラッピング車両は用意されなかった。

 開業に合わせて、芳賀・宇都宮LRT開業記念切符が発売された。

 開業日から11日間の利用者数は累計154,000人で、平日は1日あたり10,000~15,000人、休日は1日あたり18,000~20,000人となり、開業1年目の予測が平日12,800人、休日4,400人であったことから、平日はほぼ予測どおり、休日は予測を大幅に上回る利用者数となった。

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