札幌市交、上下分離導入

 札幌市交通局は、4月1日に路面電車事業に上下分離を導入した。施設・車両の保有整備を担う軌道整備事業者は引き続き札幌市交通局で、旅客運送を担う軌道運送事業者は一般財団法人札幌市交通事業振興公社になる。

 路面電車を将来世代へ引き継いでいくため、路面電車事業に上下分離を導入し、経営基盤を強化、安全管理体制を維持・継続し、新たな事業展開による収益向上、利用者サービスを向上させる。札幌市交通局が引き続き施設・車両の保有整備を担うことで、路面電車を札幌市のまちづくりに活用し、安全で便利な公共交通機関としての役割を維持する。
 上下分離移行時は、現在の交通局の正職員を公社に派遣、非常勤運転手を公社に移籍するなどで、現行の運行体制と同じ体制とする。

 上下分離後、安全運行の確保には、交通局との密接な連携が必要不可欠で、路面電車をまちづくりに活用していくためには、札幌市の考えを踏まえて運送事業を運営することができる事業者が望ましいため、軌道運送事業者は、札幌市の出資団体であり、交通局と駅業務などで連携実績がある札幌市交通事業振興公社が選ばれている。

 乗車料金や運行ダイヤなどの利用者サービスは、当分の間、導入前と同じ水準を維持する。

 上下分離にあたり、札幌市交通局と札幌市交通事業振興公社は、2019(令和元)年11月25日に、国土交通大臣から上下分離導入の「軌道運送高度化実施計画」の変更申請の特許を取得している。

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