JR九州、4月26日にかんぱち・いちろく運行開始

 JR九州は、14本目の新しいD&S列車として、「かんぱち・いちろく」を4月26日に運行開始した。「ゆふ高原線の風土を感じる列車」をコンセプトとし、久大本線全線開通の実現や久大本線を形作ることに尽力された麻生観八氏と衞藤一六氏に由来した列車名となっている。

特急かんぱち
特急いちろく

 キハ40系とキハ125形を改造したIFOOイフーによるデザインの3連で、前から2R-16-2R-80-2R-38で組成する。形式は「2人のロマンスカー」を意味する2R形で、車号は1号車が衞藤一六氏にちなんだ2R-16、2号車がラウンジ杉のカウンターテーブルが約8mであることにちなんだ2R-80、3号車が麻生観八氏にちなんだ2R-38となっている。種車はそれぞれキハ47 9082-キハ125-24-キハ47 8159で、キハ47 9082とキハ47 8159はいさぶろう・しんぺいだった。車体は黒を基調とし、側面に久大本線の路線図がデザインされている。ロゴマークは、由布岳をモチーフとした「八」と、沿線の川を「一」で表し、それが6つ集まった「六」のデザインとなっている。3両とも窓配置が変更され、側扉が1つ閉塞されている。これまでのD&S列車のデザインは、水戸岡鋭治氏が担当していたが、IFOOが担当となった。

1号車 2R-16
2号車 2R-80
3号車 2R-38

 1号車はグリーン指定席で、6人掛畳個室、6人掛BOX席、3人掛ソファ席、4人掛BOX席があり、定員31名、大分・別府エリアの風土をモチーフにしている。2号車はビュッフェで、「ラウンジ杉」があり、定員なし、由布院・日田エリアの風土をモチーフにしている。3号車はグリーン指定席で、6人掛畳個室、4人掛BOX席、3人掛BOX席、2人掛BOX席があり、定員29名、福岡・久留米エリアの風土をモチーフにしている。

 運行ルートは博多~別府で、月・水・土曜日は特急「かんぱち」として博多→別府、日・火・金曜日は特急「いちろく」として別府→博多で運行する。食事もセットになった旅行商品となるため、みどりの窓口等による座席のみの発売はない。

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