長崎電気軌道は、10月1日に運賃を改定し、値上げを行った。8月3日に九州運輸局へ上限運賃変更認可申請を行い、8月31日に認可された。改定後は、大人が100円から120円になった。一日乗車券に限り、運賃は据え置かれ、大人500円、小児250円のままである。
1984年6月に90円から100円へ値上げしてから25年間、運賃は100円のまま据え置かれており、消費税の導入時にも値上げをしなかったことから、実質値下げを行ったとも言えたが、少子高齢化や通勤客の減少などにより、1994年度の2,179万人をピークに輸送人員が減少していて、2008年度は1,905万人であった。一方で、バリアフリー化やICカード導入など、経営が厳しい状況にあることから、今回値上げすることになった。ただ、運賃改定後も、毎年の赤字額が減少するだけで、黒字にはならないと推定されている。
また、運賃改定に合わせて、今後の取り組みとして、2010・2011年度にそれぞれLRV車両を1両ずつ増備し、停留場の上屋のシェルター化を進めるとしている。
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