芳賀・宇都宮LRTの開業が2023年3月に

 芳賀・宇都宮LRTの開業時期が1年程度延期されて、2023年3月を目指すことになった。新型コロナウイルス感染症の影響などにより、事業用地の取得に時間を要していることから、開業時期が1年程度延期される。

 車両の1編成目の納入時期が、新型コロナウイルス感染症の影響で、一部の外国製部品の調達が遅れているため、2カ月程度遅れて5月頃になる見通しとなった。

 また、概算事業費が約191億円増加して、約603億円となる見込みとなった。概算事業費が増加することになったのは、以下の理由によるもの。増加だけでなく、軌道構造の仕様を見直すことで、27億円減少している。

  • 鬼怒川周辺・野高谷の高架区間における杭基礎をより深くする、地盤改良を行う必要があったこと
  • 車両基地の地盤改良、豪雨災害対策として盛土によるかさ上げ、擁壁の追加
  • 変電所の位置変更に伴うケーブルの延長と埋設の深さの変更
  • 交差点改良部の交通処理の強化
  • 隣接する歩道のバリアフリー化
  • 地下埋設物等移設
  • 買収面積・補償物件数の増加
  • 人件費、資材費の増加
  • 停留場の運行表示板や光ケーブルなどの通信機器のデジタル化、監視カメラの設置
  • 車両の仕様変更(車いすスペース等の確保よる車体長の延長、独自性の高いデザインの採用、車内外カメラの増設等)
  • 全扉から乗降可能となる運賃収受方法の採用
  • 地域連携ICカードシステムの導入

など

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