札幌市交、ループ化、超低床電車導入へ

 札幌市は、以前より検討してきた路面電車の活用について、ループ化し、超低床電車を導入する札幌市路面電車活用計画(案)を発表した。

 これまで検討してきた路面電車の延伸は、札幌駅・大通・すすきの地区を結ぶ路線の延伸に向けて、まず、すすきの~西4丁目の約400mを結んでループ化する。札幌駅前通にサイドリザベーションで軌道を新設し、狸小路付近に停留場を設置する。2014年度に完成予定。事業費は19億円。

 超低床電車は、札幌の先進性や透明感のある気候風土をイメージした白と黒を基調としたデザインの3車体連接車で、長さが約17m、床の高さは350mm、定員は70人。製造費用は1両約2億6,000万円。
 2012年度に1両新製し、2013年春に営業運転を開始する予定。2014年度に2両増備して、ループ化までに3両導入し、1958年製の車両と置き換える。その後も、増備を進めていく。

 既設の区間では、レールの更新や、道路の拡幅事業に合わせて、停留場の拡幅、バリアフリー化を行う。2013年度には、ICカード「SAPICA」を導入する。その他に、電車優先信号の増設、各停留場へ電車の位置・到着情報表示器、音声案内システムの導入を検討していく。

 今後は、札幌市路面電車活用計画を2011年度末までにまとめ、札幌駅方面への延伸ルート、創成川以東地域と桑園地域への延伸を検討していく。

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