JR九州、或る列車登場

 JR九州のD&S列車の10本目として、「JRKYUSHU SWEET TRAIN『或る列車』」が登場した。キハ47形を改造した2両編成で、車内でスイーツを楽しめるツアー列車として運行する。車体は、1906年に九州鉄道がアメリカのブリル社に発注した或る列車とも呼ばれている豪華客車で、横浜の原鉄道模型博物館に展示されている原信太郎さん作成による模型の車両をベースに、水戸岡鋭治氏がデザインしている。塗色は真鍮色をベースとしたもので、内装はななつ星in九州に近いデザインとなっている。

 1号車は、大分寄りのキロシ47-9176。種車はキハ47-176で、トイレ撤去により+1000、機関・変速機換装により+8000の車号となっている。2人用のテーブル席を5席、4人用のテーブル席を3席、厨房、ショーケースが設けられている。連結側のデッキは撤去されている。定員は22人。

 2号車は、日田寄りのキロシ47-3505。種車はキハ47-1505で、トイレ設置により-1000、機関・変速機換装により+8000、2軸駆動化により-5000の車号となっている。2人用のコンパートメント席を8席、厨房、トイレが設けられている。車椅子にも対応している。運転台側のデッキは撤去されている。定員は16人。

 2両とも、側扉の窓はステンドグラスで、窓は固定化されている。

 8月8日に運行を開始した。大分コースと長崎コースを交互に運行し、8月~10月は大分~日田の大分コース、11月~2016年3月は佐世保~長崎の長崎コースを運行する予定。ツアー形式となっていることから、乗車するには、通常の列車とは異なり、みどりの窓口では発売されず、JR九州旅行支店、駅センター、或る列車ツアーデスク、旅行会社にて、或る列車のツアーを購入する必要がある。

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