0801~0803 3編成6両
2009年に登場した超低床電車。高齢者や体が不自由な乗客が増えてきたこと、バリアフリー新法の努力目標に達していないこと、輸送力増強のため、増備することになった。
新潟トランシス製の2車体連接車で、富山ライトレール0600形とほぼ同様で、車体はインチェントロ、台車はGTシリーズとなっている。A車に車いすスペースがある。9700形より車体幅が50mm広くなり、A・B車ともに右側の座席が2人掛けに変更されて、着席定員が6名増えている。車内案内表示器は、運賃表からLEDに変更された。9700形は、ほぼ白1色であったが、0800形は窓の周りが前面は紺、側面は肥後椿をイメージした赤紫となっている。
2014年に登場した3編成目の0803は、熊本市交通局90周年を記念した特別仕様車となっている。水戸岡鋭治氏によるデザインで、車体は濃い茶色のメタリック、車内は取り外し式のテーブルや木材を使用して「森と水の都くまもと」を表現している。使用している木材はメープル、ウォールナットの2種類で、A車とB車で異なる。車体が茶色系で夜間に目立ちにくいため、車体下部にLEDライトを付けている。「COCORO」という愛称が付けられ、ハートのシンボルマークが車体や車内に付けられる。定員は80人で、製造費用は3億1,900万円。
0803の登場により、0801、0802も、0803に合わせて、2015年度から順次車体のデザインを変更する。車体は0803とは異なり、白をベースに、窓周りが濃い茶色のメタリックとなる予定。
諸元表
最大寸法(長さ×幅×高さ) | 18,400×2,400×3,407mm |
---|---|
床面高さ(出入台以外) | 300(360)mm |
最小通路幅 | |
自重 | 25.0t |
定員(座席) | 82(30)人 |
集電装置 | シングルアームパンタ |
制御方式 | IGBT-VVVFインバーター制御 |
運転台 | ワンハンドル |
駆動方式 | カルダン |
主電動機出力 | 100kW×2 |
台車 | (独立車輪) |
設計最高速度 | 45km/h |
車号 | 冷房 | 製造年月 | 製造所 | 現在 | 車齢(年) |
---|---|---|---|---|---|
0801 | 14,500kcal/h×2 | 2009/3 | 新潟トランシス | 現役 | 15 |
0802 | 14,500kcal/h×2 | 2009/3 | 新潟トランシス | 現役 | 15 |
0803 | 2014 | 新潟トランシス | 現役 | 10 |
0801 (0801A-0801B)
2009年4月1日に営業運転を開始した。
0802 (0802A-0802B)
2009年4月に営業運転を開始した。
0803 (0803A-0803B)
2014年9月4日に大江車庫に搬入され、10月3日に営業運転を開始した。
関連リソース
- 外部サイト
- 書籍