札幌市交通局

車両

20形 (0)
600形 (0)
320形 (0)
330形 (0)

210形
(4)

220形
(2)

240形
(6)

250形
(5)
Tc1形 (0)
A800形 (0)
D1040形 (0)

路線

路線名区間路線長停留所数軌間単線複線区別軌道区分架線電圧現在
一条線一条橋~西4丁目1,067mm複線併用軌道直流600V廃止
西4丁目~西15丁目1.3km41,067mm複線併用軌道直流600V営業中
西15丁目~円山公園1,067mm複線併用軌道直流600V廃止
山鼻西線西15丁目~中央図書館前と石山通の間3.3km91,067mm複線併用軌道直流600V営業中
山鼻線中央図書館前と石山通の間~すすきの3.8km111,067mm複線併用軌道直流600V営業中
都心線すすきの~西4丁目0.4km31,067mm複線併用軌道直流600V営業中
豊平線すすきの~豊平8丁目1,067mm直流600V廃止
苗穂線札幌駅前とグランドホテル前の間~苗穂駅前1,067mm直流600V廃止
北5条線札幌駅前~中央市場通1,067mm直流600V廃止
西20丁目線中央市場通~長生園前1,067mm直流600V廃止
鉄北線札幌駅前と中央郵便局前の間~新琴似駅前1,067mm直流600V廃止
西4丁目線札幌駅前~すすきの1,067mm直流600V廃止

 4路線、8.9km。西4丁目線の西4丁目~すすきのは、都心線として復活。

施設種類最寄り電停見学現在
車両センター車庫、工場電車事業所前可能(11:00~15:00)使用中
幌北車庫車庫廃止
交通資料館展示施設地下鉄南北線自衛隊前駅5月~9月の土休日、小学校の夏休み期間中の10:00~16:002020年春まで休館中

運転

系統区間距離所要時間運賃運転間隔現行ダイヤ改正日
朝ラッシュ日中
すすきの~すすきの8.9km52分200円6~9分

 朝ラッシュ時は、西4丁目~西線16条の区間運転がある。車庫は電車事業所前にあるが、出入庫の時は、中央図書館前の発着となる。また、中央図書館前で、車両交換が行われることがある。

運行状況各電停にモニター設置、Web(札幌市電Navi)
乗車方法後乗り・前降りで、降車時に運賃を支払う
運賃均一制(200円)
地下鉄との乗り継ぎ割引があり、西4丁目、中央区役所前、西15丁目、静修学園前、山鼻9条、すすきの、狸小路で適用される
フリー乗車券どサンこパス360円
土休日と年末年始(12月29日~1月3日)のみ利用可能。1枚で大人1人とこども1人が利用可能
車内、大通定期券発売所にて発売
共通1DAYカード大人1,000円、こども500円
地下鉄と均一区間のバスも乗れる
※2015年3月31日をもって発売・利用終了
プリペイドカード共通ウィズユーカード
1,000円で1,100円分、3,000円で3,300円分、5,000円で5,500円分、10,000円で11,500円分使える
※2014年5月末に発売停止、2015年3月31日限りで利用停止
IC乗車券SAPICA
※交通系ICカード全国相互利用対応
グッズ販売

歴史

 1904年に設立され、1909年に札幌駅前~石切山(豊平町)で営業開始した札幌石材馬車鉄道が、札幌市電の前身である。石材輸送が中心であったが、1912年に札幌市街馬車軌道と改称し、本格的な旅客営業を開始した。1916年に札幌電気軌道と再度改称し、1918年名古屋電気鉄道(後の名古屋市電)から、2軸車24両を譲り受け、電車営業を開始した。
 1927年、札幌市が3,075,000円で買収し、市営化された。1934年には、初めての女性車掌が誕生した。
 1958年に国内で初めての路面ディーゼルカーを運行開始した。1959年には婦人子供専用電車を運行し始める。1960年には全車ボギー車となった。そして、大量輸送のために、1961年に連結車(M101とTc1)が、1963年に連接車、急行電車が登場した。1965年頃、最盛期を迎える。1966年にA830形がローレル賞受賞した。

 1965年以降、モータリゼーションの進展などにより、乗客の減少が始まる。1970年にワンマン運行を開始。1971年の地下鉄南北線開業を機に、苗穂線、豊平線、西20丁目線、北5条線、鉄北線が廃止された。1974年までに4次にわたり路線縮小が行われ、残るは、現存の路線のみとなった。この路線も廃止路線の対象であった。1976年に連接車は廃止され、地下鉄東西線開通した。
 現存している路線は、地下鉄東西線開業時でも、1日平均39,000人の利用客があったため、恒久的に存続されることとなった。以後、車両・施設の改良が進められ、1977年に軌条、枕木交換工事を開始、1978年に車両の改修工事が始め、1979年には電停の案内標識を新デザインに交換、電車接近表示灯を新設した。1981年には自動料金箱搭載した。そして、1985年には20年ぶりの新車8500形が登場した。1994年にウィズユーカード対応自動料金箱に、CI活動による新塗色へ塗り替え開始、すすきの~創成小学校をセンターポール化した。1995年には電停に上屋設置、ロードヒーティング化を行っている。
 1999年7月には、250形3両が札幌市交通局として初めての全面広告車になった。
 1998年から2001年まで、330形の3300形への更新が進められた。
 2001年に北海道遺産の認定を受けた。


A1200形

 2012年に札幌市路面電車活用計画がまとまり、すすきの~西4丁目をつなげてループ化し、超低床電車を導入することになった。
 2013年には、初の超低床電車A1200形が登場し、ICカード「SAPICA」が導入された。
 2014年2月20日にSAPICA定期券のサービスを開始した。
 朝7時までに乗車した場合は、早朝割引料金が適用され、20円割引されて150円となっていたが、2014年5月31日を最後に廃止された。
 2014年10月1日に消費税率引き上げに伴い運賃改定された。普通運賃は据え置き、定期運賃と、どサンこパス(300円→310円)が値上げされている。2014年度から停留場の拡幅・バリアフリー化が進められている。
 磁気カードからICカードへ乗車券を移行するため、2015年3月31日をもって、共通ウィズユーカード、共通1DAYカードの利用が終了となった。
 2015年に路面電車ロケーションシステムを導入し、各電停にモニターが設置され、Webでは札幌市電Naviで確認できる。


ループ化

 すすきの~西4丁目の404mをサイドリザベーションで軌道を新設し、2015年12月20日にループ化した。
 2017年4月1日に運賃を改定し、普通料金が大人が170円→200円になるなど、普通・定期・乗継の料金がともに値上げとなった。

 2017年度に、ロープウェイ入口、山鼻19条、石山通電停のバリアフリー化を行い、8電停のバリアフリー化が完了した。
 2018年1月に、ループ化区間のサイドリザベーション採用で電停における乗降の利便性向上などが評価されて、第11回国土交通省バリアフリー化推進功労者大臣表彰を受賞した。
 2018年4月に、路面電車ループ化事業が、国際交通安全学会の第39回(平成29年度)国際交通安全学会賞 業績部門を受賞した。
 2020年4月1日に路面電車事業に上下分離を導入した。施設・車両の保有整備を担う軌道整備事業者は引き続き札幌市交通局で、旅客運送を担う軌道運送事業者は一般財団法人札幌市交通事業振興公社になった。

将来

 2019年度~2028年度に、超低床電車14両を導入する予定。
 西15丁目~西線9条旭山公園通と、東本願寺前~山鼻9条の架線柱移設を行う。制振軌道化を進める。停留場の拡幅・バリアフリー化を2018年度末までに37面行う。
 電車事業所(車両センター)の改築工事を行う予定。

 電車優先信号の増設、札幌駅方面への延伸ルート、創成川以東地域と桑園地域への延伸を検討していく。

関連リソース