福鉄F1000形

F1001~F1004 4編成12両

 2013年に登場した3車体連接の超低床電車で、新潟トランシス製。塗色は、デザイン総選挙で決定したオレンジに裾がシルバーとなっている。これまで各社で導入された超低床電車と比べて車体幅が広いため、座席は通路の両側ともに2人がけとなっており、定員はF1000形より車体が長い広島電鉄5000形よりも2人多い155人。室内灯にはLEDが採用されている。運転台仕切り部に液晶の案内表示器を設置している。製造費用は3億1700万円。鉄道友の会のローレル賞を受賞している。

 愛称名とロゴデザインの募集が福井県民を対象に行われ、愛称名は「FUKURAM(ふくらむ)」に決まった。FUKUIとTRAMの造語で、沿線の街や住民の夢が膨らむという願いを込められている。ロゴデザインは、Fの字を路線図のようにしたデザインとなっている。

 2015年2月に2編成目としてF1002が登場した。F1001から一部仕様が変更され、塗色はオレンジ色の部分が、福井の海・空をイメージした爽やかなブルーに、座席のクッションを厚くして座り心地を向上、ポールの形状を変更してつり革の位置を通路側に寄せている。製造費用は3億1,000万円。

 2016年3月に3編成目としてF1003が登場した。塗色は黄緑を基調とし、福井の美しい緑と重なる爽やかで明るいグリーンを基調に、新芽のイメージから未来への希望を表現している。

 2016年3月27日に、えちぜん鉄道への乗り入れが始まり、F1001、F1002の2編成が対応している。

 2016年12月に4編成目としてF1004が登場した。塗色はさくら色で、人と人をつないでいく優しさや愛情を表現している。

諸元表

最大寸法(長さ×幅×高さ)27,160×2,650×3,775mm
床面高さ(出入台以外)330(390)mm
最小通路幅710mm
自重37.0t
定員(座席)155(53)人
集電装置シングルアームパンタ
制御方式IGBT-VVVFインバータ
運転台ワンハンドル
駆動方式カルダン
主電動機出力100kW×3
台車KW-184(先頭車、独立車輪)、KW-185(中間車、独立車輪)
設計最高速度70km/h
車号冷房製造年月製造所現在車齢(年)
F100114,500kcal/h×32013/3新潟トランシス現役11
F100214,500kcal/h×32015/2新潟トランシス現役9
F100314,500kcal/h×32016/3新潟トランシス現役8
F100414,500kcal/h×32016新潟トランシス現役7

F1001 (F1001-1-F1001-2-F1001-3)


公園口~市役所前 2013/4/8

市役所前 2013/4/8

仁愛女子高校~田原町 2013/4/8

田原町 2013/4/8

市役所前 2013/4/8

仁愛女子高校~田原町 2013/4/8

田原町 2013/4/8

田原町 2013/4/8

田原町 2013/4/8

田原町 2013/4/8

西山公園 2013/4/8

越前武生 2013/4/8
福大前西福井~田原町 2015/5/1
足羽山公園口~市役所前 2016/5/2

 2013年3月12日に西武生車両工場に搬入され、3月31日に営業運転を開始した

F1002 (F1002-1-F1002-2-F1002-3)

市役所前 2015/5/5

田原町 2015/5/5

田原町 2015/5/5

福大前西福井 2016/5/1

田原町 2016/5/1

 2015年2月18日に営業運転を開始した

F1003 (F1003-1-F1003-2-F1003-3)

福井駅 2016/4/30
福井駅~市役所前 2016/4/30
市役所前~足羽山公園口 2016/4/30
仁愛女子高校~市役所前 2016/5/2

 2016年3月20日に営業運転を開始した

F1004 (F1004-1-F1004-2-F1004-3)

足羽山公園口~市役所前 2017/7/31
福井駅~市役所前 2017/7/31

 2016年12月29日に営業運転を開始した