万葉線デ5010形

0両 現役車なし

 元富山地方鉄道デ5010形。

 富山新港開設に伴い、富山地方鉄道射水線が分断されて、新湊側を加越能鉄道が譲受した時点で、加越能鉄道にはデ5021~デ5030、デ5037~デ5040の14両が所属していた。1967年にデ7070形が登場すると、デ5027~デ5030、デ5037~デ5040の8両が富山地方鉄道に戻り、6両に減少している。
 1971(昭和46)年に伏木線が廃止されると、デ5022を除き全車廃車となった。

 デ5022は、除雪用として残っていたが、老朽化のため、2011~2012年にかけての冬を最後に引退した。

諸元表

最大寸法(長さ×幅×高さ)12,640×2,500×3,952mm
自重18.0t
定員(座席)72(24)人
集電装置パンタグラフ
制御方式
運転台
駆動方式吊り掛け
主電動機出力38.0kW×4
台車
設計最高速度
車号冷房製造年製造所現在車齢(年)
デ5022なし1950/12日立製作所1992年4月廃車。2012年引退61

デ5022

米島車庫 2001/10/20
米島車庫 2007/3/16
米島車庫 2012/6/2
TEKリサイクルセンター高岡 2018/4/29
TEKリトルパーク 2018/11/11
TEKリトルパーク 2019/10/18
TEKリトルパーク 2023/3/4

 1967年に除雪用になり、主電動機を2台追加して4台に増強、車内に凍結防止剤(塩化カルシウム)を散布する機械を設置し、スノープラウが取り付けられた。
 1992年4月1日に廃車され、機械扱いとなったものの除雪用として使用され続けていたが、2011~2012年にかけての冬を最後に引退した。
 その後、2017年に高岡市衛生公社が譲受し、ジェイアール貨物・北陸ロジスティクスにより屋根やシートの復元など車体の整備が行われ、2018年10月13日に開園した高岡市吉久1丁目(新吉久電停横)の「TEKリトルパーク」で保存されている