広電1000形

2013年7月21日
2021年2月7日更新
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1001～1018　18編成18両

　2013年に登場した3車体連接の超低床電車。5100形をベースとしているが市内線用のため、3車体と短く、ワンマン仕様になっている。U3共同企業体(近畿車輌、三菱重工業、東洋電機製造)製で、車体長は18,600mm、定員は86人。白を基調に、前面窓の周りと裾にリバーブルーとリーフグリーンを配している。車内は、先頭車はクロスシート、中間車はロングシートで、室内灯はLEDが採用されている。運転台背面には広電初の液晶型車内案内表示装置、扉には上部に扉開閉表示灯が取り付けられている。製造費用は1編成あたり2億7,000万円。GREEN MOVER LEXの愛称が付けられている。

　1001と1002は、広島電鉄電車開業100周年記念車両として、特別仕様のデザインとなっている。塗色は大正期の100形をイメージした「アニバーサリー・レッド」で、中央の扉部分は杯をモチーフに、100周年の祝杯をイメージしたデザインとなっている。

　2次車として2014年に1003～1005が登場し、毎年増備が続いている。
　2015年4月6日のダイヤ改正から、運用系統が1号線と6号線にも拡大する。

諸元表

最大寸法(長さ×幅×高さ)	18,600×2,496×3,645mm
床面高さ(出入台以外)	330(360)mm
最小通路幅	880mm
自重	24.3t
定員(座席)	86(33)人
集電装置	シングルアームパンタ
制御方式	IGBT-VVVFインバーター制御
運転台	ワンハンドル
駆動方式	カルダン
主電動機出力	100.0kw×4
台車	MKD001(独立車輪)
設計最高速度	80km/h

車号	冷房	製造年月	製造所	現在	車齢(年)
1001	30,100kcal/h×1	2013/2	U3共同企業体(近畿車輛、三菱重工業、東洋電機製造)	現役	11
1002	30,100kcal/h×1	2013/2	U3共同企業体(近畿車輛、三菱重工業、東洋電機製造)	現役	11
1003	30,100kcal/h×1	2014	U3共同企業体(近畿車輛、三菱重工業、東洋電機製造)	現役	10
1004	30,100kcal/h×1	2014	U3共同企業体(近畿車輛、三菱重工業、東洋電機製造)	現役	10
1005	30,100kcal/h×1	2014	U3共同企業体(近畿車輛、三菱重工業、東洋電機製造)	現役	10
1006	30,100kcal/h×1	2015	U3共同企業体(近畿車輛、三菱重工業、東洋電機製造)	現役	9
1007	30,100kcal/h×1	2015	U3共同企業体(近畿車輛、三菱重工業、東洋電機製造)	現役	9
1008	30,100kcal/h×1	2015	U3共同企業体(近畿車輛、三菱重工業、東洋電機製造)	現役	9
1009	30,100kcal/h×1	2016/1	U3共同企業体(近畿車輛、三菱重工業、東洋電機製造)	現役	8
1010	30,100kcal/h×1	2016/2	U3共同企業体(近畿車輛、三菱重工業、東洋電機製造)	現役	8
1011	30,100kcal/h×1	2017	U3共同企業体(近畿車輛、三菱重工業、東洋電機製造)	現役	7
1012	30,100kcal/h×1	2017	U3共同企業体(近畿車輛、三菱重工業、東洋電機製造)	現役	7
1013	30,100kcal/h×1	2018	U3共同企業体(近畿車輛、三菱重工業、東洋電機製造)	現役	6
1014	30,100kcal/h×1	2018	U3共同企業体(近畿車輛、三菱重工業、東洋電機製造)	現役	6
1015	30,100kcal/h×1	2019	U3共同企業体(近畿車輛、三菱重工業、東洋電機製造)	現役	5
1016	30,100kcal/h×1	2019	U3共同企業体(近畿車輛、三菱重工業、東洋電機製造)	現役	5
1017	30,100kcal/h×1	2020	U3共同企業体(近畿車輛、三菱重工エンジニアリング、東洋電機製造)	現役	4
1018	30,100kcal/h×1	2020	U3共同企業体(近畿車輛、三菱重工エンジニアリング、東洋電機製造)	現役	4

1001

　広島電鉄電車開業100周年記念車両として特別仕様のデザインで、紫系の「アニバーサリー・レッド」の塗色となっており、「PICCOLO」の愛称が付けられている。
　2013年1月8日に江波車庫に搬入され、搬入後から2月13日までは、製造メーカー3社(近畿車輌、三菱重工業、東洋電機)のデザインでフルラッピングされて試運転を行った。
　江波車庫所属となり、2月15日に営業運転を開始した。これまで超低床電車を運行できていなかった白島線と江波線を走る7・8・9号線に投入されている。

塗色の変遷

近畿車輛、三菱重工業、東洋電機の広告

～2013/2/13

舟入川口町～舟入幸町　2013/2/13

PICCOLO

2013/2/14～、2013/6/27～7/7(七夕電車のひこぼし号)、2013/7/8～8/30(夏バージョン)、2014/6/28～7/7(七夕電車のひこぼし号)、2014/7/8～、2014/8/6(夏バージョン)

千田車庫～日赤病院前　2013/2/14　貸切

寺町～十日市町　2013/2/15　営業初日

八丁堀～女学院前　2013/2/15

八丁堀～立町　2013/2/15

原爆ドーム前～本川町　2013/2/15

紙屋町西　2013/7/24　夏バージョン

PICCOLO SUMMER　寺町～十日市町　2014/8/6

THE OUTLETS HIROSHIMAの広告

2018/4/30、2019/3/28

GREEN MOVER LEX、広電バスの塗色

2019/4/26～、2019/5/1、2019/9/21、2019/12/18、2020/11/24、2021/1/3

1002

　広島電鉄電車開業100周年記念車両として特別仕様のデザインで、ワインレッド系の「アニバーサリー・レッド」の塗色となっており、「PICCOLA」の愛称が付けられている。
　2013年1月30日に江波車庫に搬入され、搬入後から2月13日までは、アンデルセンのデニッシュハートのデザインでフルラッピングされて試運転を行った。
　江波車庫所属となり、2月15日に営業運転を開始した。これまで超低床電車を運行できていなかった白島線と江波線を走る7・8・9号線に投入されている。
　2016年4月26日からは、「ひろしまフラワーフェスティバル」の開催に合わせてフラワートレインのフラワーフェスティバルバージョンのラッピングになり、終了後は、広島市の「花と緑の広島づくり」の取り組みに賛同して、フラワートレインとして通年運行している。