函館市交1000形

0両　現役車なし

　1955年に日本車両で製作された元都電7000形で、300形の置き換えとして1970年に東京都交通局より10両を購入した。東京から函館までは、国鉄の貨物列車で輸送された。函館にやってきてからの1年間は、都電の塗色のままで運行されている。その後、部品の調達ため1010を廃車解体、残る1001～1009はワンマン改造と同時にビューゲルからZパンタに変更、灯油式暖房を設置し、前面が変則二枚窓に改良された。

　その後、順次廃車が進み、1006～1008の3両が残っていたが、9601の登場により、2007年3月に1007と1008が廃車された。
　9602の登場により、2010年3月31日に1006が廃車されて形式消滅した。

諸元表

	1001～1009	1010
最大寸法(長さ×幅×高さ)	12,520×2,212×3,700mm
定員(座席)	96(24)人
自重	15.9t
集電装置	Zパンタ	ビューゲル
制御方式	間接非自動抵抗制御
駆動方式	吊り掛け
主電動機出力	60.0kw×2
台車	日車D-20

車号	冷房	製造年	製造所	現在	車齢(年)	前歴
1001	なし	1955	日本車輌製造	1973年廃車解体	18	東京都交通局7039
1002	なし	1955	日本車輌製造	1973年廃車解体	18	東京都交通局7040
1003	なし	1955	日本車輌製造	1973年廃車解体	18	東京都交通局7042
1004	なし	1955	日本車輌製造	1979年廃車解体	24	東京都交通局7036
1005	なし	1955	日本車輌製造	1985年廃車解体	30	東京都交通局7041
1006	なし	1955	日本車輌製造	2010年3月廃車	55	東京都交通局7033
1007	なし	1955	日本車輌製造	2007年3月廃車	52	東京都交通局7034
1008	なし	1955	日本車輌製造	2007年3月廃車	52	東京都交通局7037
1009	なし	1955	日本車輌製造	1973年廃車解体	18	東京都交通局7032
1010	なし	1955	日本車輌製造	1971年廃車解体	16	東京都交通局7038

1001

　1973年に廃車解体された。

1002

　1973年に廃車解体された。

1003

　1973年に廃車解体された。

1004

　1979年に廃車解体された。

1005

　1985年に廃車解体された。

1006

　2000年6月5日からは、函館地方法務局、函館人権擁護委員連合会の人権号になった。車体には、ポスターコンテストの優秀賞の作品やマスコットが描かれている。
　2009年7月18日からは都電色になった。以前都電色だった1007の黄色に赤帯とは異なり、都電5500形のようなクリーム色に赤帯となっている。これ以降は、一般運用には入らず、貸し切りや臨時の運用が中心になる模様。
　2010年3月1日から引退までの1ヶ月間にお別れイベントが開催され、最終営業日の3月31日に廃車された。

塗色の変遷

• 1998/8/7 : 函館牛乳の広告
• 1999/9/14～ : 長崎ランタンフェスティバルの広告
• 2000/6/5～ : 函館地方法務局、函館人権擁護委員連合会の広告で人権号(1)
• 2001/6～ : 函館地方法務局、函館人権擁護委員連合会の広告で人権号(2)
• 2002/9 : 函館地方法務局、函館人権擁護委員連合会の広告で人権号(3)
• ～2006/5 : 函館地方法務局、函館人権擁護委員連合会の広告で人権号(4)
• 2006/6～ : 函館地方法務局、函館人権擁護委員連合会の広告で人権号(5)
• 2007/6/1～ : 函館地方法務局、函館人権擁護委員連合会の広告で人権号(6)
• 2008/6/10頃～ : 函館地方法務局、函館人権擁護委員連合会の広告で人権号(7)
• 2009/7/18～、2009/8/14、2010/3/1、2010/3/27、2010/3/31 : 都電色

1007

　車籍上では元都電7034となっているが、1005を改番したため、実際は元都電7041である。
　1993年に函館都電倶楽部により都電色に塗られた。
　2000年11月15日からは、はこだてクリスマスファンタジーの広告車になった。運行中は車内でクリスマスソングが流された。
　はこだてクリスマスファンタジーが終了後、2001年3月9日に都電色に戻った。今回は、ベースがクリーム色になった。
　2004年2月末に検査切れで休車となっていたが、9601の登場により、2007年3月30日に廃車された。廃車後も駒場車庫に留置されていたが、2010年4月2日に解体された。

1008

　1998年頃から函館市交国保年金課のこくほ号になっている。
　2007年1月末で検査切れとなり、2月1日から休車になっている。9601の登場により2007年3月30日に廃車されたが、廃車後も駒場車庫に留置されていたが、2010年4月2日に解体された。

1009

　1973年に廃車解体された。

1010

　1971年に廃車解体された。

関連リソース

• 外部サイト
  • Wikipedia「函館市交通局1000形電車」