排3、排4 2両
ブルーム式の除雪車。木造の2軸車を改造して制作された。孟宗竹を細く割って束ねたブルーム(ほうき)をササラと呼び、ササラを回転させて軌道に降り積もった雪をはじき飛ばす。
1972年に手ブレーキから空気ブレーキに改造。1984年にはビューゲルからZパンタに変更している。
最近は、除雪トラックが除雪の主役となり、活躍することがほとんどなくなった。
諸元表
最大寸法(長さ×幅×高さ) | 8,700×2,344×3,960mm |
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自重 | 10.4t |
集電装置 | Zパンタ |
制御方式 | 直接抵抗制御 |
駆動方式 | 吊り掛け |
主電動機出力 | 37.3kw×2 |
台車 | ブリル21E-1 |
車号 | 製造年 | 製造所 | 改造年 | 改造所 | 現在 | 車齢(年) | 更新後車齢(年) | 前歴 |
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排1 | 1911 | 川崎造船所兵庫鉄道部 | 1937 | 函館水電 | 1997年1月廃車。シーショア電気鉄道博物館で保存 | 86 | 60 | 30 |
排2 | 1910 | 天野工場 | 1937 | 函館水電 | 1993年39に復元 | 83 | 56 | 39 |
排3 | 1920 | 1938 | 函館水電 | 現役 | 104 | 86 | 244 | |
排4 | 1920 | 東京市電氣局濱松町工場 | 1938 | 函館水電 | 現役 | 104 | 86 | 245 |
排5 | 1920 | 1939 | 函館水電 | 2003年3月廃車解体 | 83 | 64 | 242 | |
排6 | 1920 | 田中工場 | 1939 | 函館水電 | 1997年1月廃車。台車等をシーショア電気鉄道博物館で保存、その他は解体 | 77 | 58 | 243 |
排1
30から改造された。1997年1月に廃車され、そのまま駒場車庫に留置されていたが、2001年夏にアメリカ・メーン州のシーショア電気鉄道博物館に寄贈されている。
排2
39から改造されたが、再び39へ復元された。
排3
244から改造された。
排4
245から改造された。
排4が、元東京市電氣局のヨヘロ1形だったことから、都営交通100周年記念特別展「東京の交通100年博」にて展示されることになり、東京へ里帰りした。
排5
242から改造された。2003年3月6日に解体が行われ、台車は39に、その他の部品は残る車両の予備用となった。
排6
243から改造された。1997年1月に廃車され、解体されずにそのまま駒場車庫内に留置されていたが、2001年夏に台車等の機器がアメリカ・メーン州のシーショア電気鉄道博物館に寄贈された。