長崎電鉄150形

0両 現役車なし

 元箱根登山鉄道モハ20形で、1957(昭和32)年に5両を譲受した。箱根登山鉄道モハ20形は、車体長さがモハ201とモハ202は11,800mm、モハ203~205は13,800mmだったが、譲受時に当時の長崎電気軌道における標準寸法だった11,000mmに短縮(モハ201とモハ202は両端、モハ203~205は中央部を切断)、木造車であったため鋼板張りに改造している。
 1973年に台車をKS-40Jに交換している。
 その後、老朽化によりワンマン化改造されず順次廃車されて、1両のみとなっていたが、2019年に151が廃車され、形式消滅した。

諸元表

最大寸法(長さ×幅×高さ)11,000×2,261×3,713mm
自重15.0t
定員(座席)80(28)人
集電装置Zパンタ
制御方式直接制御
運転台ツーハンドル(力行・ブレーキ独立、左右回転)
駆動方式吊り掛け
主電動機出力38.0kW×2
台車KS-40J(車軸あり)
設計最高速度
車号冷房製造年月製造所現在車齢(年)前歴
151なし1925/9服部製作所2019年廃車93箱根登山鉄道モハ201
152なし1925/9服部製作所1987年12月廃車62箱根登山鉄道モハ202
153なし1925/6蒲田車両1982年3月廃車56箱根登山鉄道モハ203
154なし1925/6蒲田車両1985年4月廃車59箱根登山鉄道モハ204
155なし1925/6蒲田車両1985年10月廃車60箱根登山鉄道モハ205

151


浦上車庫 2004/3/14

浦上車庫 2015/11/15

浦上車庫 2015/11/15

浦上車庫 2015/11/15

めがね橋~浜町アーケード 2019/3/9 さよなら運行

 王子電気軌道401として新製され、王子電気軌道が東京市に買収されて101に改番されている。その後、箱根登山鉄道に譲渡されてモハ201となり、箱根登山鉄道小田原市内線の廃止により、長崎電気軌道が譲受した。
 ワンマン化されておらず、ICカードにも対応していない。
 2019年3月31日に引退することになり、さよなら運行され、廃車された。

152

 王子電気軌道402として新製され、王子電気軌道が東京市に買収されて102に改番されている。その後、箱根登山鉄道に譲渡されてモハ202となり、箱根登山鉄道小田原市内線の廃止により、長崎電気軌道が譲受した。
 老朽化と1300形の登場により、1987年12月10日に廃車・解体された。

153

 玉川電気鉄道41として新製され、玉川電気鉄道が東京横浜電鉄と合併し、その後、社名を東京急行電鉄に変更し、合わせてデハ25に改番された。その後、箱根登山鉄道に譲渡されてキキ25となり、モハ201、モハ203と改番され、箱根登山鉄道小田原市内線の廃止により、長崎電気軌道が譲受した。
 老朽化と1200形の登場により、1982年3月9日に廃車された。

154

 玉川電気鉄道42として新製され、玉川電気鉄道が東京横浜電鉄と合併し、その後、社名を東京急行電鉄に変更し、合わせてデハ26に改番された。その後、箱根登山鉄道に譲渡されてキキ26となり、モハ202、モハ204と改番され、箱根登山鉄道小田原市内線の廃止により、長崎電気軌道が譲受した。
 老朽化と1200形の登場により、1985年4月10日に廃車・解体された。

155

 玉川電気鉄道43として新製され、玉川電気鉄道が東京横浜電鉄と合併し、その後、社名を東京急行電鉄に変更し、合わせてデハ27に改番された。その後、箱根登山鉄道に譲渡されてキキ27となり、モハ203、モハ205と改番され、箱根登山鉄道小田原市内線の廃止により、長崎電気軌道が譲受した。
 老朽化と1200形の登場により、1985年10月25日に廃車・解体された。

関連リソース