鹿児島市交600形

601～603、605、611～615　9両

　1959(昭和34)年に登場した。前面は、中央に大きな窓、左右に細い窓を配置した最初の形式で、室内灯に鹿児島市交では初めて蛍光灯が採用されている。605からは、鹿児島市交では初めての空気バネ台車となっている。

　1968年度にはワンマン化改造が行われている。1984～1986年に冷房化されている。1989～1994年には、613～616の台車がTB-55からNK-51に交換されている。2009年には、615、616の台車がNK-51からFS708に交換されている。
　2110形登場以降から、廃車が順次進められている。

諸元表

	601～604	605～612	613～616
最大寸法(長さ×幅×高さ)	12,500×2,300×3,640mm
自重	15.9t	16.1t
定員(座席)	96(28)人
集電装置	パンタグラフ
制御方式	直接抵抗制御
運転台
駆動方式	吊り掛け
主電動機出力	37.5kW×2
台車	KS-115(車軸あり)	NK-51(車軸あり)	TB-55(車軸あり)
設計最高速度

車号	冷房	製造年月	製造所	現在	車齢(年)
601	あり	1959/1	日立製作所	現役	65
602	あり	1959/1	日立製作所	現役	65
603	あり	1959/1	日立製作所	現役	65
604	あり	1959	日立製作所	2006年廃車	47
605	あり	1960/3	ナニワ工機	現役	64
606	あり	1960	ナニワ工機	1994年廃車	34
607	あり	1960	ナニワ工機	1995年廃車	35
608	あり	1960	ナニワ工機	1994年廃車	34
609	あり	1960	ナニワ工機	1994年廃車	34
610	あり	1960	ナニワ工機	2000年廃車	40
611	あり	1960/4	ナニワ工機	現役	64
612	あり	1960/4	ナニワ工機	現役	64
613	あり	1962/12	帝国車輛工業	現役	62
614	あり	1962/12	帝国車輛工業	現役	62
615	あり	1962/12	帝国車輛工業	現役	62
616	あり	1963/4	帝国車輛工業	廃車

601

　2013年3月9日から白くま黒豚電車 でんでんになっている。当初は1年間の予定だったが、その後もそのままで運行している。

塗色の変遷

602

塗色の変遷

603

塗色の変遷

604

　2006年3月15日に廃車された。

塗色の変遷

605

　1991年にビール電車に改造され、サッポロビールの薩幌館となった。2000年からは霧島高原ビール電車となっている。2012年にイベント電車になっている。
　2017年3月2日にCAFE TRAM KAGOSHIMA C6にリニューアルされた。

塗色の変遷

606

　1994年に廃車された。

607

　1995年に廃車された。

608

　1994年に廃車された。

609

　1994年に廃車された。

610

　1992年にカラオケ電車「かごしま号」に改造された。2000年に廃車・解体された。

611

塗色の変遷

612

塗色の変遷

613

塗色の変遷

614

塗色の変遷

615

　2009年に台車がNK-51からFS708に変更された。

塗色の変遷

616

　2009年に台車がNK-51からFS708に変更された。
　2012年に101に車体更新された。しばらく車体は武之橋車庫に保管されていたが、2013年6月に解体された。

塗色の変遷