次世代の近郊型交流電車で、開発コンセプトは、『「やさしくて力持ちの鉄道車両」JR九州の今後を担う最新技術を駆使した近郊型タイプ車両の開発』。水戸岡鋭治氏による817系に準じたデザインで、前面は黒、側扉は赤となっている。3両編成、編成全体の定員は407(座席137)人、設計最高速度は120km/h。
フルSiCの主回路システムを採用して消費電力量を低減(415系から約70%低減)し、主変換装置や補助電源装置(SIV)に冗長性(信頼性)を持たせている。台車個別制御ブレーキシステムを採用、車両・地上設備の状態を把握する状態監視システムを搭載、空調装置やブレーキ装置等の機器を共通化してコストの低減を図っている。
ドアはスマートドアで、足元のホームを照らす照明を設置している。行先案内表示器とマルチサポートビジョンは、4ヶ国語に対応している。車内は、ダウンライトタイプのLED照明を採用し、一人あたりのシート幅を拡大している。車イスやベビーカーのスペースを1編成あたり2箇所設けている。
2018年2月に3連2編成6両が新製された。南福岡車両区に配置され、量産化に向けた試験を行い、2019年3月のダイヤ改正から営業運転に入っている。