1996年12月5日
林順信著「都電が走った街 今昔」がJTBより発売中です。定価は税込みで1,648円。
1997年1月2日
今年から、建設省の軌道整備補助事業が始まることから、これを活用した延伸計画が各地で発表されている。
豊橋では、路面電車を運行している豊橋鉄道が、JRの豊橋駅前の整備に合わせて、現在駅前から離れている電停を約150m駅寄りに延伸する。秋頃工事に着手し、1998年3月に完成を予定している。
また、広島電鉄が横川電停をJR横川駅まで延伸する計画や、札幌市交通局の環状線化計画、長崎電軌の延伸計画がある。
1997年3月17日
名鉄は、4月5日に全線のダイヤ改正を行う。岐阜市内線では、揖斐線直通電車を約15分間隔にし、スピードアップを行う。新岐阜駅前〜黒野間では、4〜8分の短縮となる。
また、ダイヤ改正にあわせて新型の780形4両を増備する。780形は、770形を単行の両運転台にしたような形。780形の増備で、平日は冷房化率が26%から58%にアップする。
1997年4月6日
杉並区立郷土博物館では、「杉並の交通物語-青梅街道に都電が走っていた」という展覧会を5月18日まで開催している。4月13日には林順信さん、4月20日には吉川文夫さんの講演が予定されている。
開館時間は、9:00〜17:00。休館日は、毎週月曜と4月17日、5月6日、5月15日。京王井の頭線永福町駅から徒歩15分。
1997年5月25日
「路面電車と都市の未来を考える会(RACDA)」が主催で路面電車サミット'97 in OKAYAMAが開催されます。詳しいことは以下の通り。
このほかに、6月10日(火)には、記念フォーラム「LRTで変わる日本の街づくり」が18:00から、RACDA市民フォーラム「人間性回復、路面電車と都市の未来」が18:30から岡山県総合福祉会館で行われます。
1997年5月25日
都電最盛期の時代を中心とした写真集で、トロリーバスや塗装の変遷などもある。大正出版より3,800円(税別)で発売中。
1997年5月25日
栗田康雄さん撮影
熊本市交通局に日本初の超低床車が1編成登場した。客室の床面高さがレール面から360mm。出入口はノンステップで、高さがレール面から300mmとなっている。2車体連接で、台車は各車体に1つづつ。超低床車はドイツのADトランツが開発したものを日本向けに設計変更したもので、車体は新潟鐵工所、冷房装置は三菱電機、台車と電機品はADトランツ、ブレーキ装置はドイツのクノールがそれぞれ分担して製造している。集電装置はシングルアームパンタで、行先表示器はLEDである。扉はプラグドア。車体長さは18.5m、幅は2.35m、高さは3.5m。制作費用は2億1400万円。
今後は、5月中旬から6月に試験走行を夜間に行う。その後認可を受けてから、昼間に習熟運転を行い、9月から営業運転を開始する予定となっている。
1997年7月29日
熊本市交通局に登場した超低床車9700形が、8月1日に出発式を行い、翌日の2日から営業運転に入ります。1日は、出発式と試乗会、及び記念イベント「ラクラクフェスティバル」が行われます。記念イベントは、サンロード新市街で12:00〜16:00に開催され、ステージショー、超低床車に関する展示、クイズラリーが行われます。
2日からは、一部車庫で休む時間帯がありますが、7時半頃から20時頃まで運行されます。
1997年12月20日
12月15日に、新型の3950形がアルナ工機から搬入された。塗装は、今までの標準色とは異なり、窓周りが黒、前面全体と側面窓より上が緑、側面窓より下が白で、白の部分に灰色の帯が6本入っている。基本的に3900形と同じだが、一部が変更されている。前面は傾斜角度が、集電装置が広電初のシングルアームパンタに、側面の窓が下側固定で、上側が引戸に変更されている。今回は、2編成新製されたが、来年3月末までに、あと4編成登場する予定。
また、市内線用に2車体連接の超低床車を98年度から2000年度までに毎年4編成新製する。主に宇品線で運行する予定。さらに、宮島線用に3車体連接の超低床車を98年度から2000年度までに10編成新製する。
1997年12月20日
広島電鉄が、路線の新設計画を発表した。平和大通り線新設の計画で、本線の西観音町から平和大通りを走り、宇品線と交差する白神社前までの区間を新設するもの。この路線が完成すると、紙屋町〜己斐間は、土橋経由が24分かかるのに対し、平和大通り線経由だと19分と5分短縮できる。また、宮島からは、3車体連接車を2編成連結して白神社まで走り、ここで、広島駅行きと、宇品行きに分割する運行方法を採る予定。
新設区間は、平和大通りの南側とし、センターポール、芝生で景観に配慮する。工期は約1年で、33億7,800万円の事業費を見込んでいる。