![]() デハ7705 奥沢〜田園調布 1995/4/26 |
![]() デハ7709 大岡山 1996/10/27 |
![]() デハ7715 奥沢 1996/7/18 |
![]() デハ7715のシングルアームパンタ |
![]() デハ7815 大岡山 1995/6/17 |
![]() デハ7815 雪が谷検車区 1996/8/21 |
![]() デハ7815のシングルアームパンタ |
7000系は、1962年アメリカのバッド社と技術提携して誕生した車両である。東急では7200・8000系の非冷房車の冷房化を進めていたが、1987年夏の時点で完了し、残るは7000系以前の車両のみとなった。6000系以前の車両は廃車することが決定していたので、残る7000系を冷房化することになった。荷重試験によりステンレス車体の強度に問題はなかったが、台車の強度や床下の冷房電源装置を取り付けるスペースに問題があったため、老朽化した台車・電機品を交換し7700系に改造することとなった。
車体は同じなので一般のお客は、新車とは思わないかもしれない。だが、車内に入ると新車であることに気づくだろう。真新しい壁に椅子、床は鏡のように車内が映り込む。窓は上段だけ開くが、すーっと下がる。現在ではかなり時間が経ったため、そのようなことはないが、車体以外はほとんど新製だったためそう思った人もいただろう。
7700系は当時の最新形式9000系を基本とした設計で、制御方式は9000系と同様のVVVFインバータの1C4M制御である。主電動機は170kwの三相交流かご形誘導電動機で、これは9000系と共通設計であるが、7700系は床面が低いため最大寸法を短くしている。主電動機出力を7000系より大きくしたため、MT比を1:1とすることができた。7000系では偶数車に主制御器、奇数車に電動空気圧縮機などを取り付けていたが、その偶数車をM車、奇数車をT車とした。形式は、制御電動車のデハ7700形、中間電動車のデハ7800形、制御車のクハ7900形、中間付随車のサハ7950形の4形式である。補助電源装置は120kVAの静止形インバータをクハ7900形に、蓄電池をデハ7700・7800形に装備している。電動空気圧縮機は種車のものを使用し、クハ7900形・サハ7950形に取り付けている。マスコンはワンハンドル化した。ブレーキは空気指令式であるが、ワンハンドルマスコンのため運転台では電気指令であるので、運転台に空気指令に読み替える装置を取り付けている。しかし、他の電気指令式車(9000系など)と応答速度が異なり操作性に問題があったため、7911F以降は全電気指令式に変更し、後に空気指令車も全電気指令化された。戸閉め装置は、再開閉装置を新設した。車側灯は9000系と同様の大形LED 化し、従来の車側灯は非常通報灯とした。台車は新設計で、M車にはTS-832、T車にはTS-835を装備している。駆動装置は9000・7600系と共通の中空軸たわみ軸方式である。冷房装置は10,000kcal/hのRPU-2214Aを1両に3台取り付けている。車両限界の関係で両肩部を斜めに削った形状である。この冷房装置は9000系と共通設計のため、9000系にも取り付け可能である。
室内は、9000系と同様の内装で、椅子には仕切り・中仕切りを設け、3人掛けを茶色、4人掛けをオレンジ色としている。側窓は上段下降式・下段固定式で、上段窓にはバランサを付けている。天井は高さが低いため平天井化していない。
第1陣は1987年8月に8両改造され、大井町線において4両+2両の6連で活躍し始めた。営業開始直後は、正面に赤帯はなかったが、すぐに貼られた。なぜ、4両+2両の6連であったのかというと、7700系は1989年からの目蒲線4両化用の車両として登場し、目蒲線の4両化までの間、暫定的に大井町線で使用したためである。大井町線では最終的に5編成が登場し、1988年10月24日で大井町線の運用を終えた。
予定通り1989年3月、大井町線から目蒲線に転籍した。この時、戸閉非扱い装置を取り付け、鵜の木駅での目黒寄り1両の扉非扱い操作を自動化した。
←大井町
7901F 7901−7801−7951−7701−7902−7702
7903F 7903−7803−7953−7703−7905−7705
7904F 7904−7804−7954−7704−7906−7706
7908F 7908−7808−7958−7708−7909−7709
7910F 7910−7810−7960−7710−7907−7707
目蒲線転籍後も増備を続け、1991年6月に7914Fが登場したことで、7000系からの改造は終了した。
池上線は1997年からワンマン運転となるので、その対応として駅側ではホームセンサーなどの取り付けを行っているが、車両側は運行支援装置を取り付けることとなった。そして、池上線に所属している7200系を7700系へ置き換えることになり、目蒲線所属の7700系4連3編成を3連4編成に組み替えることとなった。
7914Fは、1994年11月に奥沢車庫から長津田検車区へ移動し、そこで中間のサハ7964を抜いた。その後、長津田工場へ入場して運行支援装置、自動放送装置を取り付け、行先表示器をLED化し、側面行先表示器を新設し、翌年3月に出場。試運転後、運用開始した。
7913Fは、1995年2月に奥沢車庫から長津田検車区へ移動し、そこで中間のサハ7963を抜いた。その後、長津田工場へ入場して運行支援装置、自動放送装置を取り付け、行先表示器をLED化し、側面行先表示器を新設。4月に出場後、試運転を行い、運用開始した。
7912Fは、1994年10月に奥沢車庫から長津田検車区へ移動し、サハ7962を抜いた。サハ7962のみが長津田工場に入場し、電動車化改造を行った。この改造では、IGBT型VVVFインバータ制御装置、シングルアームパンタ(PT7108-A)などを取り付け、台車をTS-832に変更している。翌年2月にサハ7962は、デハ7815に改番して出場し、長津田検車区に戻って7912Fに組み込まれた。奥沢車庫に戻り、試運転を繰り返し、デハ7712をT車扱いにして2M2Tで営業運転に入った。
7913F・7914Fから抜かれたサハ7963とサハ7964は、東急車輌で先頭車化改造が行われ、前面は9000系に準じたデザインになった。この2両とデハ7815で3両に組成し7915Fとなり、池上線に投入された。また、3連になった7912Fも池上線へ転籍した。
←目黒
7901F 7901−7801−7951−7701
7902F 7902−7802−7952−7702
7903F 7903−7803−7953−7703
7904F 7904−7804−7954−7704
7905F 7905−7805−7955−7705
7906F 7906−7806−7956−7706
7907F 7907−7807−7957−7707
7908F 7908−7808−7958−7708
7909F 7909−7809−7959−7709
7910F 7910−7810−7960−7710
7911F 7911−7811−7961−7711
←五反田・多摩川
7912F 7912−7812−7712
7913F 7913−7813−7713
7914F 7914−7814−7714
7915F 7915−7815−7715
目蒲線の運行系統変更に伴い、多摩川園(現在の多摩川)〜蒲田がワンマン運転を行うことになり、目蒲線所属の7700系は池上線所属車と同様のワンマン対応改造が行われることになった。
2000年8月5日で目蒲線は営業を終了し、多摩川線で使用される7700系は雪が谷検車区へ移動した。残る車両は長津田検車区へ回送され、営業運転に出ることなく留置されている。
池上線と多摩川線は車両運用が共通化されている。
現在、池上線・多摩川線に3連12編成36両、休車が20両となっている。
←五反田・多摩川
7901F 7901−7801−7701
7902F 7902−7802−7702
7903F 7903−7803−7703
7905F 7905−7805−7705
7906F 7906−7806−7706
7907F 7907−7807−7707
7908F 7908−7808−7708
7910F 7910−7810−7710
7912F 7912−7812−7712
7913F 7913−7813−7713
7914F 7914−7814−7714
7915F 7915−7815−7715
7904F 7904−7804−7954−7704
7909F 7909−7809−7959−7709
7911F 7911−7811−7961−7711
7951、7952、7953、7955、7956、7957、7958、7960
このページに関する感想、情報のご提供は、下記にご記述いただくか、KTTフォーラムでお願いいたします。