函館市交500形

501、530 2両

 50形をモデルとして1948年に登場。交通局による設計で、1950年までに日本車輌で30両製造された。収容力を増すため3ヵ所の乗降口を設置、スマートさに欠けるが耐久力に優れている。初期の頃は、ロックフェンダーで、集電装置はビューゲルだった。1963年から中扉が閉め切りとなったが、1971年のワンマン化で中扉が復活し、後扉が閉め切りとなった。路線の縮小や老朽化、新造車の就役にともなって廃車が進み、2000年頃にはオリジナルのまま残っていた529、530のうち、529は2004年から休車となり、2007年に廃車され、530のみが予備車的な存在で活躍中。

 1987(昭和62)年に505が車体更新を受け、改番されて501になった。車体は国鉄五稜郭車両所製で、711と同じ車体を新造した。1995年7月にカラオケ電車となり、2007年4月にリニューアルされてAMUSEMENT TRAMとなり、2022年4月に車体改良されている。

諸元表

501(2代目)501(初代)~508509510~530
最大寸法(長さ×幅×高さ)12,510×2,336×3,700mm13,050×2,336×3,700mm
自重15.4t16.2t
定員(座席)80(28)人28(28)人80(28)人
集電装置Zパンタ
制御方式直接抵抗制御
駆動方式吊り掛け
主電動機出力37.3kw×2
台車日車K-10
車号冷房製造年月
(更新年月)
製造所
(更新所)
現在車齢(年)
(更新後)
前歴備考
501(初代)なし1948日本車輌製造1973年10月廃車解体25
501(2代目)なし1948
(1987/1)
日本車輌製造
(国鉄五稜郭車両所)
現役76
(37)
5052代目カラオケ電車
502なし1948日本車輌製造1973年10月廃車解体25
503なし1948日本車輌製造1985年5月廃車解体37
504なし1948日本車輌製造1985年5月廃車解体37
505なし1948日本車輌製造1987年車体更新、501に改番39
506なし1948日本車輌製造1985年5月廃車解体37
507なし1948日本車輌製造1986年11月廃車解体38
508なし1948日本車輌製造1986年11月廃車解体38
509なし1948日本車輌製造1995年7月廃車解体47初代カラオケ電車
510なし1948日本車輌製造1991年4月廃車解体43
511なし1948日本車輌製造1991年4月廃車解体43
512なし1948日本車輌製造1991年4月廃車解体43
513なし1948日本車輌製造1992年9月廃車解体44
514なし1948日本車輌製造1992年9月廃車解体44
515なし1948日本車輌製造1992年9月廃車解体44
516なし1949日本車輌製造1993年4月廃車解体44
517なし1949日本車輌製造1993年4月廃車解体44
518なし1949日本車輌製造1963年廃車解体14
519なし1949日本車輌製造1993年4月廃車解体44
520なし1949日本車輌製造1993年4月廃車解体44
521なし1950日本車輌製造1993年4月廃車解体43
522なし1950日本車輌製造1993年5月廃車解体43
523なし1950日本車輌製造1993年5月廃車解体43
524なし1950日本車輌製造1979年3月廃車解体29
525なし1950/3日本車輌製造1994年3月廃車解体44
526なし1950/3日本車輌製造1995年3月廃車解体45
527なし1950/3日本車輌製造1995年3月廃車解体45
528なし1950/3日本車輌製造1997年3月廃車解体47
529なし1950/3日本車輌製造2007年3月廃車57
530なし1950/3日本車輌製造現役74

501(初代)

501(2代目)

 505の車体更新車であるが、改番して501になった。国鉄五稜郭車両所で711と同様の車体を製作、台車・機器は流用している。函館市交通局では初の全鋼車で、1987年1月31日付の改造となっている。
 その後、初代カラオケ電車の509を廃車する事となり、直接制御のためノッチが重く、運転士に嫌われていた501が候補となり、1995年7月に2代目のカラオケ電車になった。
 2007年4月にリニューアルされて、AMUSEMENT TRAMになった。塗色と内装が変更され、つり革が取り付けられた。また、モニターテレビが液晶に変更された。カラオケは引き続き搭載されている。
 2007年7月19日~8月末にワンニャン電車として運行されることになった。デザインは前後が犬と猫の顔で、側面は犬と猫の横から見た絵となっている。
 2022年4月に車体改良が行われ、より多目的に使用できるようカラオケ機器を撤去、固定式のテーブルを着脱式に、吊り革を増設している。

塗色の変遷

カラオケ電車

1995/7~、1998/8/7、2002/9/15

駒場車庫 2002/9/15

AMUSEMENT TRAM

2007/4~

駒場車庫 2007/4/20
駒場車庫 2007/4/20
駒場車庫 2007/4/20

ワンニャン電車

2007/7/19~8/末

駒場車庫 2007/7/18
駒場車庫 2007/7/18

バーバパパ号

2008/7/27頃~8/末

駒場車庫 2008/7/27

AMUSEMENT TRAM

2008/10/12、2012/6/17、2021/2/9

駒場車庫 2008/10/12
駒場車庫前 2012/6/17

標準色(3)

2022/4/28~、2022/8/20

駒場車庫 2022/8/20

502

503

504

505

 1987年に車体更新されて501に改番された。

506

507

駒場車庫

508

509

駒場車庫 1992/5/10

 1987(昭和62)年3月31日に初代カラオケ電車に改造された。車内には、テーブルとカラオケ、冷蔵庫、流し台が設けられていた。ビール臭くなったため廃車された。

510

511

512

513

514

515

516

 ガス会社まわりの廃止で余剰となり、1993年4月に廃車・解体された。

517

駒場車庫

 ガス会社まわりの廃止で余剰となり、1993年4月に廃車・解体された。

518

 1963年6月10日か11日に、524と正面衝突して廃車された。ワンマン化される前に廃車されたため、中扉が閉め切り扱いだった。廃車後、台車と機器類は706に流用された。

519

 ガス会社まわりの廃止で余剰となり、1993年4月に廃車・解体された。

520

 ガス会社まわりの廃止で余剰となり、1993年4月に廃車・解体された。

521

 ガス会社まわりの廃止で余剰となり、1993年4月に廃車・解体された。

522

 新車の登場により、1993年5月に廃車・解体された。

523

 新車の登場により、1993年5月に廃車・解体された。

524

525

千歳町~昭和橋

 2002、3002の登場により、1994年3月に廃車・解体された。

526

527

528

 1997年3月に廃車されたがそのまま留置され、2000年6月に解体された。

529

 2004年春頃から休車となり、9601の登場により2007年3月に廃車された。

塗色の変遷

標準色(1)

1998/8/7

函館どつく前~大町 1998/8/7

530

塗色の種類

標準色(3)

2003/4/9、2005/4/19、2005/6/23

駒場車庫前 2003/4/9

標準色(1)

2005/7~、2005/12/4、2008/7/27、2009/5/1、2010/3/1、2010/8/2、2013/6/29、2017/1/15、2017/8/31、2017/12/29、2018/3/28、2021/1/6、2021/5/2

函館どつく前 2008/7/27 お茶会
十字街~魚市場通 2010/8/2 港まつり
宝来町~十字街 2013/6/29 臨100系統
駒場車庫 2013/6/29
末広町~十字街 2013/6/30 モーニング電車大行進
谷地頭~青柳町 2013/6/30 モーニング電車大行進
青柳町~谷地頭 2013/6/30 臨100系統
谷地頭~青柳町 2013/6/30 臨100系統
末広町~十字街 2017/1/15
青柳町 2017/8/31
函館駅前~松風町 2017/12/29
函館駅前~市役所前 2018/3/28 四季島
末広町 2018/3/28 四季島
十字街~魚市場通 2021/1/6
函館駅前~松風町 2021/5/2

関連リソース